進行・台本

宴会・忘年会の司会台本テンプレート|開会から締めまでの文例集

2026-07-11|読了目安 8分|執筆: 社内イベント百貨店 編集部(株式会社オージャスト)

司会の役割は「うまく話す」ことではありません

宴会の司会を任されると、多くの人が「面白いことを言わなければ」と身構えます。しかし司会の本当の役割は、笑いを取ることではなく「時間どおりに、全員が気持ちよく過ごせるように場を運ぶ」ことです。

心構えは3つだけです。

・台本を用意し、覚えようとせず堂々と読む(読む司会はプロでも普通です)

・「間」を恐れない(次の準備ができるまで、ゆっくり話してつなげば十分です)

・名前と役職は絶対に間違えない(挨拶者・受賞者の氏名は事前にふりがなつきで確認します)

この記事の文例は、そのままコピーして自社の名前を入れれば使えるように書いています。まずは全体のタイムテーブルから見ていきましょう。

120分宴会のタイムテーブル例

忘年会・新年会で最も多い120分構成の例です。ポイントは、歓談時間を細切れに挟むことと、後半にいくほど短い演目にすることです。

・0:00 開宴・開会宣言(5分)

・0:05 代表挨拶(5分)

・0:10 乾杯(5分)

・0:15 歓談・食事(25分)

・0:40 余興・ゲーム大会(30分)

・1:10 歓談(15分)

・1:25 表彰式(15分)

・1:40 締めの挨拶・中締め(10分)

・1:50 記念撮影・流れ解散(10分)

余興が長引くのが宴会の常なので、歓談2回目を「調整弁」として設計しておきます。ここが削れても誰も困りません。逆に表彰式と締めは削らない。宴会の印象は最後の15分で決まります。

文例1:開会宣言〜乾杯

開会宣言の文例です。第一声は明るく、ゆっくりと。

「皆さま、本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。ただいまより、株式会社○○ 忘年会を開会いたします。本日司会を務めます、総務部の○○です。慣れない司会ではございますが、精一杯務めますので、どうぞよろしくお願いいたします」

続いて代表挨拶への振りです。

「それでは開会にあたりまして、代表取締役○○より、ご挨拶を頂戴いたします。○○社長、よろしくお願いいたします」

乾杯の振りは、グラスの準備を確認してから発声者を呼ぶのが鉄則です。

「続きまして乾杯に移ります。皆さま、お手元のグラスをご準備ください。……ご準備はよろしいでしょうか。それでは乾杯のご発声を、○○部長にお願いいたします」

乾杯後は「しばらくご歓談ください。このあと○時○分より余興を予定しております」と、次の予定時刻を必ず添えます。これだけで会場の動きが揃います。

文例2:余興紹介〜表彰式

余興・ゲームへの導入は、歓談のざわめきを一度リセットするのがコツです。マイクで2回ほど「皆さま」と呼びかけ、注目が集まってから始めます。

「皆さま、お食事とご歓談はいかがでしょうか。ここからは本日のメイン企画、○○大会の時間です!優勝チームには豪華賞品をご用意しております。それではルールをご説明します」

ゲーム中の司会は「実況」に徹すると場が温まります。「おっと、営業部チーム早い!」のように、見たままを言葉にするだけで十分です。

表彰式は、宴会が一気に引き締まる場面です。受賞者名の直前に「間」を置くのがプロの技です。

「続きまして、表彰式に移ります。本年、最も活躍された方に贈られる年間MVP。受賞されたのは……営業部、○○○○さんです!盛大な拍手でお迎えください」

なお、ホテル宴会場など広い会場では、地声やカラオケ用マイクでは進行の声が通らず、せっかくの表彰が届かないことがあります。ワイヤレスマイク付きのアンプを1台入れておくと、司会の負担が大きく減ります。

文例3:中締め〜締めの挨拶

終盤は「宴もたけなわではございますが」の定型句が便利です。

「宴もたけなわではございますが、そろそろお時間が近づいてまいりました。ここで締めのご挨拶と手締めを、○○常務にお願いしたいと思います。○○常務、よろしくお願いいたします」

手締めのあと、司会が最後に必ず伝えるべきは事務連絡です。

「皆さま、本日は誠にありがとうございました。お忘れ物のないようご確認ください。二次会にご参加の方は、○○さんを先頭にご移動をお願いいたします。それでは株式会社○○忘年会、これにてお開きとさせていただきます。良いお年をお迎えください!」

「終了」「閉会」は宴席では縁起が悪いとされるため、「お開き」を使うのが慣例です。細かいことですが、役員世代には確実に見られているポイントです。

司会をプロに任せるという選択肢

ここまでの台本があれば、社内の司会でも十分に宴会は回せます。ただし、次のような場合はプロMCへの依頼を検討する価値があります。

・100名を超える規模で、進行の乱れがそのまま「グダグダな会」の印象になってしまうとき

・周年記念や上場記念など、格式が求められる式典要素があるとき

・幹事が少人数で、司会まで兼ねると当日の運営が回らないとき

プロMCの相場は1回5〜6万円程度からで、台本の読み合わせから当日の進行管理まで含めて任せられます。「幹事も参加者として楽しみたい」という会社では、ゲーム企画とセットでMCごと外注するケースが増えています。社内司会でいくかプロに任せるか、会の格と幹事の余力で判断してください。